本日の症状「夜、上向きで寝ていると方の前側が痛い」
本日は四十肩・五十肩から始まり、腱板断裂など肩を痛めてしまった方に多い、
「夜、上向きで寝ていると方の前側が痛くて困っている方」
に向けて記事を書いています。
四十肩・五十肩の基本的な症状は下のリンクから「日本整形外科学会」という、日本一ちゃんとした疾患の情報が載っているサイトをご参照ください。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
今回は四十肩・五十肩の方向けに書いていますが、腱板断裂など肩を痛めた方のリハビリを開始して、真っ先に相談される症状がこの「夜、上向きになった時に肩の前が痛い」です。
今回は、この症状を100例以上施術して、すぐに痛みを改善できてきた経験から、「こんな感じで痛みを改善しました」という実際の施術方法をご紹介します。
注意事項
上向きで寝ている時以外、座って安静にしている時もズキズキ痛い場合は医療機関(まず整形外科)で専門医の診察を受けてください。
何もしていない時に痛みが強い場合は炎症が強い可能性が大きいです。
炎症のサイン
- はれている
- 熱を持っている
- 痛みがある
- 赤みがかっている
- 動かしにくい
基本的に炎症が強い状態の場合は専門医による検査や処置が必要です。
炎症が強い状態でリハビリや整体を行っても悪化する可能性があります。
特に四十肩・五十肩は腱板断裂と間違われやすいため、まずは必ず整形外科を受診してください。
今回紹介する症状の改善方法は、炎症がない方に向けた症状の改善方法です。
特に病院に通って1ヶ月以上経った方や、薬を飲んでも湿布を張っても劇的に効果がない方のための記事です。
結論:痛みを出していた原因は上腕二頭筋長頭という筋肉の癒着
痛みを出すことが圧倒的に多かったのはここの水色になっている筋肉です。
専門用語では「上腕二頭筋長頭」といいます。
厳密には少しだけ違うので、詳細に聞きたい場合は解剖学書などをご購入して調べてください。
肘を曲げる時に一番働く筋肉で、腕を上げる働きもあります。(力こぶの筋肉)
この筋肉が骨や周りの筋肉と癒着してしまっていました。
癒着とはくっついてしまっていることです。
具体的に癒着を引き起こしていたのは下の画像の○で囲まれた部分です。
ご自身の体の痛い部分とほとんど同じではありませんか?
上腕二頭筋長頭が痛みを出していた原因
まず正常な状態、次に痛い原因となっている悪い状態、悪い状態だとどうなるのかを説明していきます。
正常な状態
良いアライメント:肩がペタッとついている
良い状態はこの写真のように肩がペタッと地面について、二の腕も全体的に地面についている状態です。
わかりやすく肩の位置・腕の位置にマークをつけると下のような感じです。
この状態だどうなるか
肩や腕がしっかり地面で支えられているので、筋肉が変に伸ばされたり緊張するような負担がかかりません。
悪い状態
悪いアライメント:肩が浮く
悪い状態というのは上のような、肩が浮いてしまい、肩の後ろ側と二の腕が地面から離れてしまっている状態です。
わかりやすく肩の位置・腕の位置にマークをつけると下のような感じです。
肩が浮いているとどうなるか
まず、肩や腕が地面で支えられていないので不安定になり、筋肉が過剰に緊張してしまいます。
次に、下の画像のように肩の前側が伸ばされるような状態になってしまい、肩の前側につく筋肉などが過剰に伸ばされてストレスがかかってしまいます。
特に今回挙げた上腕二頭筋長頭という筋肉は肩の前側を通る長い筋肉のため、非常に強くストレスがかかってしまいます。
どうして肩が浮いてしまうか
問題となるのは3つの筋肉です。
- 三角筋
- 大胸筋
- 小胸筋
筋肉の名前は覚えなくて大丈夫です。
三角筋と大胸筋の間、更に大胸筋の奥にある小胸筋という筋肉が周りの筋肉や神経などと癒着して肩が浮いていく方向に引っ張ってしまうからです。
下の写真の水色の○の部分が癒着を起こしていた場所です。
注意したほうが良いこと
ネット記事やSNSでは
「大胸筋をグリグリほぐすだけ」
「小胸筋をグリグリほぐすだけ」
という表現を非常に多く目にします。
しかし、私が診て症状を改善させてきた限りでは、筋肉は凝っているのではなく、筋肉が周りと癒着してしまっていました。
頑固な癒着はストレッチ、マッサージ、筋トレでは決して改善しません。
むしろ、むやみに行うと症状が悪化するため注意が必要です。
私の元に相談に来る方は、これをやって悪化してどうしようもなくなってしまったという例が本当に多いです。
どうやって改善したか
ここで紹介するのは私が行っている専門的な技術を、普段患者様に説明するようにわかりやすくかみくだいて説明している内容です。
基本的に組織間リリース®︎という特殊な技術を使って、原因不明でずっと治らない・画像検査をしても原因が見つからない癒着を見つけ出し、はがしていきます。
その後、身体に悪い姿勢・動かし方を修正し、良い姿勢・動かし方を癖つけるために、PNFという運動療法を使って、今まで使われないで休んでいた脳と筋肉を働きやすくしています。
痛みを改善するために行うこと
痛みを出していた直接の原因「上腕二頭筋長頭」の周りとの癒着を取り除きます。
施術は下の動画のような感じです。
動画
痛いけど気持ちよくて「そこそこ、そこに触って欲しかったのよ〜」とおっしゃる方が多いです。
原因を改善させるために行うこと
痛みの原因となっていたダメな姿勢「肩・二の腕が浮いている状態」改善のために「三角筋・大胸筋・小胸筋」の癒着を取り除きます。
こちらも、痛いけど気持ちよくて「そこそこ、そこに触って欲しかったのよ〜」とおっしゃる方がとても多いです。
再発しないために行ってもらう運動
基本的にマッサージは指導しません。
理由は非常に難しい技術であり、やみくもにマッサージをすると圧迫が強くなりすぎて、かえって癒着を引き起こしてしまうからです。
癒着を引き起こしやすい5条件
- 圧迫
- 不動(動かさなすぎ)
- 過用(使いすぎ)
- 炎症
- 出血
ケアとして指導することは2つだけです。
日中、こまめに「肩甲骨を軽く後ろ寄せて下げる」方向に動かすこと、
あとは痛みのない範囲で軽く腕を動かしていただく。(理想は15分に1回)
これをやっていただければほとんど再発しません。
理由は以下の3つです
- こまめに動かすことで癒着を防げる
- 良い姿勢・動かし方を脳や筋肉が学習する
- 筋肉を動かして血流が良くなり、痛み物質がとどまりにくい
運動を行っていると「上手くできない」という悩みが出てくる可能性もあります。
今まで使っていなかったため、筋肉の動かし方を脳と筋肉が忘れてしまっている状態です。
この状態で一生懸命頑張っても、変な癖がついてしまう危険性があります。
私が実際に施術した場合はPNFという特殊な運動療法で、使い方を忘れていた脳と筋肉が働きやすくなるようにして、自宅でのケアがより効果的になるようにします。
効果
施術直後の効果
「あれ?」
と不思議な顔をして痛みが取れる方が多いです。
効果の続き方
数週間後にお会いしても
「全然痛くなくなって再発もしてない!」
と喜びと驚きをおっしゃる方がほとんどです。
「そういえば前はそんなこと言ってたわね」
と、そもそも忘れている方も多いです。
施術希望の方へ
東京都港区麻布台にて施術を行っています。
ご連絡はこちらへ
電話:09066557038
メール:gt.ozable7038@gmail.com
公式LINE: @acc47
アライメントケアセンター HP:https://alignment-care-center.com/
ご予約:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000600571/coupon
口コミ:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000600571/review/
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回出した症状は高い確率で起こるものなだけであり、必ずしも全ての人に当てはまるものではありません。
SNSなどで多く見る「これをやるだけ」という絶対的なものはありません。
本当に改善するためには、実際に診て触って動かして様々な可能性を探る必要があります。
さらっと今回のまとめをします。
どんな症状の方に向けて記事を書いている?
夜、上向きで寝ていると肩の前側が痛くて困っている方
注意点
炎症している場合はまず整形外科で専門医の診察を受けましょう。
接骨院・整体は症状を良くするための第一選択ではありません。
痛みを出しているものは何か?
上腕二頭筋長頭
痛みが出ていた原因は何か?
肩が浮いて上腕二頭筋長頭が過剰に伸ばされていた。
どうやって改善した?
痛み改善のために行うこと
上腕二頭筋長頭の癒着を取り除いた
原因を改善するために行うこと
三角筋・大胸筋・小胸筋の癒着を取り除いた
再発しないために家でやっってもらうこと
15分に1回を目安に肩甲骨を後ろに寄せて下げる
15分に1回を目安に痛くない範囲で適当に腕を動かす
施術希望の方へ
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電話:09066557038
メール:gt.ozable7038@gmail.com
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