この痛みにはこう施術する

座っているとお尻が痛い原因と改善方法

昨日、メールで症状についてのご相談をいただきました。

10分ほど座っているとお尻の痛みが出て辛いとのことでした。

その方への詳細なご説明と、似たような症状でお困りの方のために記事を書いています。

【お困りの症状:臀部の痛み】

主な症状:10分間座っていると右側のお尻が痛くなる

痛みが出た時期:20年以上前

きっかけ:尻もちをついた?

医療機関の診断:腰部脊柱管狭窄症(L4・5)

詳細:

  • 痩せているからか硬い座面は特に辛い
  • 分厚いクッションがあると楽
  • 立ったり歩いたりしているのは痛くない
  • 痛い部位は画像部分
【画像:疼痛部位】

痛みの原因:坐骨神経の癒着

痛みの原因は高い確率で坐骨神経の癒着と考えられます。
(癒着:くっついてしまうこと)
坐骨神経はお尻の真ん中あたりから出てきて、坐骨の外側を通り、太ももの裏側〜膝裏を通って下に伸びています。

【画像:坐骨神経】

今回の症状の原因として多いのは、坐骨神経が坐骨や坐骨の上にある靱帯に癒着してしまうことです。

【画像:坐骨神経癒着部分】

座っていても臀部の痛みが出ない場合(正常)

通常は座った際に坐骨神経が外側に移動します。

そうすると座面に圧迫されることがなく、快適に座ることができます。

【画像:坐骨神経が外側に移動する】

座っていて臀部の痛みが出る理由

坐骨神経が坐骨などと癒着すると、座った時に外側に移動できなくなります。

そうすると坐骨神経に体重がかかって圧迫されてしまい、痛みが出ます。

【画像:坐骨神経が外側に移動できない】

脊柱管狭窄症が原因じゃないと考える理由

脊柱管狭窄症についての概要は日本整形外科学会の説明をご参照ください。

日本整形外科学会:脊柱管狭窄症https://www.joa.or.jp/public/sick/pdf/MO0013CKA.pdf

脊柱管狭窄症の代表的な症状として間欠性跛行(かんけつせいはこう)というものがあります。

間欠性跛行

立ったり歩いたりすると腰や足のしびれ・痛みが出て、前屈みになったりしゃがんだりして休憩をしないと歩けなくなること。

今回の方は

  • 立ったり歩いたりするときは問題ない
  • 座ると痛みが出る

という2点から、脊柱管狭窄症が原因ではないと考えられます。

MRI検査で脊柱管狭窄症の所見があり診断されるけれど、脊柱管狭窄症の症状は全く出ておらず、別の部位に症状が出ているという方は、私が理学療法士として医療機関で施術をしている際も、昔からずっと多いです。

多くの方を施術してきましたが、脊柱管狭窄症やヘルニアなどに対する施術をしなくても良くなることがほとんどでした。

座った時の臀部の痛みの改善方法

改善・軽減させる方法はシンプルで、画像のように坐骨神経の癒着をリリースするだけです。

【画像:坐骨神経のリリース】

改善方法はシンプルですが、ご自身でリリースすることはできません

理由は、専門家である理学療法士でも正しくリリースするのは難しいからです。

真似をしてやってみた方は全員「同じように上手くできなかった」とおっしゃっていました。

次の項目で挙げるようなセルフケアをすると、どんどん悪化してしまい、リリースするのが大変になってしまうため、的確に癒着をリリースできるセラピストに依頼するようにしてください。

絶対にやってはいけないセルフケア

世の中には「この方法で簡単リリース」「これを使えば自分で筋膜リリースができる」というものがありますが、基本的には普通にほぐしているのと変わりません。

甘い言葉に乗せられて、言われた通り真面目にやってしまうと必ず悪化します。

圧迫するようなマッサージ

マッサージのように上から圧迫をするとくっつく方向に力を加えてしまうため、余計に癒着が強くなってしまいます。そのため、私はもみほぐすようなケアは推奨していません。

癒着のイメージとしては、張り付いたテープです。

【画像:張り付いたテープ】

普通のマッサージや素人の方々が言うような筋膜リリースは、ボールやローラー、もしくは指やこぶしで上からぐりぐり押しているだけです。次の画像のように、癒着部分は(テープ)上から押しても剥がれません。

これをずっと続けていると、やった直後は良いけどすぐに戻ってしまいます。

【画像:テープを上から押す】

次の画像のように的確にくっついている部分に指を滑り込ませる必要があります。これを体内の見えない部分に行う必要があるので、かなり高度な知識・技術・熟練の経験が必要になります。

これができると、症状の原因に対してアプローチできるため、改善に繋がります。

【画像:テープをはがす】

マッサージや間違った筋膜リリースを行うと、、、

圧迫するようなマッサージをすると炎症がおきてしまったり、内出血が起きてしまい、かさぶたになるように血が固まる作用によって癒着が強くなってしまいます。

強いマッサージ後におきる揉み返しがこれです。好転反応と呼ばれることがありますが、基本的に好転反応というものはありません。

今まで私は、マッサージによって悪化した患者様を大勢見てきました。

圧迫するようなマッサージを繰り返し行うと、癒着が頑固になってしまい、一筋縄ではリリースできなくなってしまうので、絶対に行わないようにしてください。

ストレッチなども効果はありません。癒着した部分は伸びることがないからです。

改善した後のに再発しないよおう予防するのには良いですが、ストレッチだけで改善はまず見込めません。

絶対に使ってはいけないセルフケアグッズ

下に挙げたようなグッズは、自分で簡単に筋膜リリースができると謳っていますが、普通にマッサージをするのと変わらないため、使わないでください。

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どうしてもやりいたい方を止めることはできませんが、少なくとも私が施術をして良くなってきた方は絶対にやめてください

セルフケアにおすすめのセルフケアグッズ

基本的に癒着が起きてしまった場合はセルフケアは効果がありませんが、しいておすすめをするとしたらマッサージガンが良いです。

振動刺激は筋肉の緊張をやわらげる働きがあるので、ぐりぐり押し付けなくても優しく当てておくだけで効果があります。

特に下に貼った広告先のマッサージガンがおすすめです。

マッスルショットプレミアム

ヘッドが柔らかくて押し付けすぎても圧迫が強くならず安全なのと、アタッチメントによってヘッドを1個か2個で使い分けられるのが良いです。

癒着をリリースした後に再発予防のために使用していただくならこれが良いと思います。

ただ、口コミにも書かれていますがそもそも症状がなくなって忘れてしまうため、マッサージガンすらいらなくなるようです。

施術希望の方へ

東京都港区麻布台にて施術を行っています。
同じような症状でお困りの方は、一度お気軽に無料カウンセリングにお越しください。

ご連絡はこちらへ

電話:09066557038
メール:gt.ozable7038@gmail.com
公式LINE: @acc47

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