施術をした後に続く痛み

いつもご厚意いただいているお客様からこんな相談がありました。

「前回首を施術してもらってしばらくしても痛みが続きます！よくわからないけど張っている感じ！」
と。

今まで多くの方の施術をしてきましたが、たまにこの現象はあります。

痛み自体は本日10分ほど施術をしたら、すっきりなくなりました。

当院では組織間リリース®︎という特殊な技術を使って癒着をリリースするのですが、今回の痛みの原因は
“たった1箇所の癒着の取り残し”
でした。

私の元に施術を依頼してくる方は、かなり広い範囲で筋肉などの癒着がある方が多いです。

主な癒着を全体的にリリースすれば症状は改善します。

しかし、ほんの少しだけの癒着が残ってしまうと、そこだけピンポイントで痛みを感じることがあります。

今までは広い範囲でぼんやりと痛かったのが、ピンポイントでそこだけ痛いので、強い痛みに感じてしまいます。

私はいつも、お客様の体に悪い影響が出ないよう、最新の注意を払って施術をしています。

悪化するということはまず起こしませんが、たまに今回のような「施術後も痛みを感じる」ということが起きてしまうことがあります。

その際は遠慮せずにご相談ください。

私もそのようなことが起きないよう、一発で痛みがスッと引くようにこれからも頑張ります。

長く続く首の痛みの原因

首の痛みは以下の2種類に分かれます。

長く続く首の痛みの原因

筋肉の痛みを引き起こす「首の弯曲のずれ」
長く地味に続く「首の筋肉の癒着」

それぞれについて詳しく説明していきます

首の弯曲がずれている

追突事故で首が勢いよく前に曲がることで首の弯曲がわずかにズレます。

画像のように、首の骨は上から5番目の骨が一番前にあり、なだらかに反っているのが理想的な状態です。それが事故で勢いよく首が曲がることで、次の画像のように頚椎の5番が後ろにずれて弯曲がおかしくなります。

特にそのズレは本当にわずかなものであるため、レントゲンを撮っても診断時に「異常なし」とされてしまうことがしばしばあります。この首の弯曲のズレを修正しない限り、どんなに痛み止めや湿布を使ったり、電気やマッサージ治療を受けても痛みが引くことはありません。

そのほかの首の骨がズレているレントゲン画像を何パターンか下に載せておきます。今回挙げたレントゲン画像はフリー画像サイトから引用したものですが、私が今まで施術してきた患者様も同じようなレントゲン画像でした。パッと見ただけではわからない程度のズレであっても、患者様にとってはかなり気になる症状を引き起こしています。

首の筋肉の癒着

首の弯曲がずれると頚椎の椎間板前方に潰れるストレスがかかります。そうすると潰された椎間板周囲の筋肉が緊張をします。筋肉の緊張が長く続くことで首の隣り合った筋肉同士が癒着してしまいます。
（癒着：本来くっつかない部分でくっついてしまうこと）

この癒着は普通のマッサージや電気を流すだけでは改善しません。癒着をはがすような適切な治療を受けなければなりません。一時的に筋肉をほぐれて楽になったとしてもすぐに痛みが再発してしまいます。

前回・今回行った首の痛みの治し方

施術で行っている首の弯曲の治し方をご紹介します。タオルを使った運動はストレートネックの方にもとても効きます。紹介している枕【モットン】を使えば、頭や首の下に入れたタオルの代わりになりますので、モットンを持っている方は代わりに使用してください。

首の弯曲の治し方

治し方は以下の３パターンがあります。

首の弯曲を治す方法

施術で治す方法
治すための運動
枕を使って楽に治す

それぞれについて説明していきます。
理想は何回か実際に施術を受けながら、自宅で運動をして、夜寝るときは枕を使って寝ている間に弯曲をきれいになおすことです。

施術で治す方法

頚椎5番を直接軽く持ち上げてから、なめらかな弯曲をつくるように上下になめします。
施術は下の画像のような感じです。

頚椎5番を正しい位置に戻すのはとても好評で、患者様からは「あれやって」とねだられることが多いです。骨を本来の良い位置に戻すのは気持ち良いみたいです。

治すための運動

まずバスタオルとフェイスタオルを用意してこの写真のようにします。

首の下に丸めたタオルを置き、後頭部にバスタオルを置き、頚椎5番を持ち上げて首の弯曲ができるようにします。

あごが上がりすぎない・逆に引きすぎないように注意して、まっすぐ天井を向いたまま後頭部でバスタオルをつぶします。
2〜３割の力で5秒間枕をつぶしたら休憩を繰り返します。
回数は1日1回でもいいので毎日行って習慣化しましょう。

頭頂部でタオル押しの運動

フェイスタオルを頭頂部に引っ掛け、両端を手で軽く下に引っ張ります。
背伸びをするように頭頂部でタオルを押します。
2〜3割の力で5秒間力を入れたら休憩を繰り返します。
回数は1日1回でもいいので毎日行って習慣化しましょう。

枕を使って楽に治す

枕を使って、寝ている間に自然と弯曲を治していく方法があります。
首の弯曲を正しく戻す働きのある枕を以前の記事でご紹介したので、よろしければ下の記事からご覧いただき、良さそうでしたら使用してみてください。

返金保証があるので合わなければご返品いただくこともできて、気軽にお試しいただけます。

首の筋肉の癒着の治し方

癒着をはがすのはご自身で行うと難しいだけでなく症状が悪化するリスクがあるため、必ず専門の技術を持ったセラピストに施術してもらってください。特に首には細かい筋肉があるだけでなく、重要な血管や神経があり、むやみにマッサージをするのはリスクが高いです。

もしお困りの方は私に一度ご相談ください。もしくは知人に困っている方がいる場合はご紹介くだされば、しっかり施術いたします。当院は医療機関ではないため、保険会社の保険の適用外になってしまいますが、それでも症状を良くしたい方はぜひ一度ご相談ください。
その際には医療機関で撮影したレントゲンやMRIの画像を持ってきていただけると、より正確で安全に施術ができますので、ご協力いただけると助かります。

首の筋肉の癒着をとるのであれば、以下のサイトからご相談ください。
リアラインスペシャリストHP
私が普段行っている手技ができるセラピストがいる近隣の施設を紹介してもらえます。

首の痛みで長い間悩んで苦しむ方が一人でも減るよう祈っています。