「ストレートネック、猫背、反り腰！」の危険性

本日は「ストレートネック、猫背、反り腰」についての記事です。

昨日施術した患者様に許可をいただき、その事例をもとに記事を書いています。

YouTubeやネット記事などどこを見ても

世の中「ストレートネック、猫背、反り腰」というワードで氾濫しています。

今回の記事は「ストレートネック、猫背、反り腰」になることが危険ということではなく

体の不調の原因が「ストレートネック、猫背、反り腰」で片付けられてしまう現状

が非常に危険ではないかという内容です。

施術した患者様紹介

簡単な患者様像

年齢

30歳代

性別

女性

症状

洗い物をすると首の後ろが痛い

来店した経緯

昨日担当した方は、

以前、頑固な腰痛の症状で担当した方でした。

私と会う前は腰痛で週1～2回を7年間接骨院に通っていて、

「もう接骨院には通わなくて良くなるようにしてほしい」

とお願いされリハビリを行い、数回で症状が劇的に改善され、

もう1年近く接骨院通いをしなくて良くなった方です。

今回は

少し前から首が痛くて、近くの整形外科を受診し、リハビリを処方され

「反り腰で猫背でストレートネックになっている」

と言われ、ウォーターベッドに寝た後、リハビリ担当者に

「何をされているかわからないけれど首を10分くらい触られた」

だけのリハビリを受けたようです。

その結果、首の痛みが悪化したとのことでした。

さらに、

「なるべく下を向かないようにしてください」

と言われ、

「それは無理でしょ、仕事も家事もできん」

ということで、ご依頼をいただきました。

施術内容

「下を向くと首の後ろが痛い」

という症状は当日で改善しました。

やったことは以下の通り

問題点となっていたものは以下の通りでした

今回の方（というか、細身の女性を中心に非常に多い）は

・ストレートネックだけどタイプが違う
・猫背ではなくむしろ胸を張り過ぎている
・反り腰ではなく腰の反りが全く無く、むしろ後ろに丸まっている
・骨盤だけは前傾していて、骨盤だけ見ると反り腰っぽく見える

という

世間で流行している不良姿勢のイメージ

そして前の施設で言われた姿勢とほとんどが違っていました。

背骨は本来頚椎が約20度の前弯（前方に凸型）、胸椎が約20～40度の後弯（後方に凸型）、腰椎が約35～60度の前弯（前方に凸型）と 言われています。

整形外科クリニックで勤務した際に多くの方を担当しましたが

首・肩・腰を痛める方はこのパターンが圧倒的に多かったです。

基本的に人間の背骨は首が軽く前に反り、背中は後ろに

「頭が前に出てストレートネック、猫背、反り腰！」

と全ての方に言うのは治療屋の考えにお客様を当てはめるだけで、

患者様を見ていないように私は思います

集客のためにお客様の不安をあおっているようで危険だと感じます。

接骨院・整骨院の集客のために

「そう言うと良いよ」

と教えるセミナーがあるのではと疑ってしまいます。

実際、多くの患者様が「自分はストレートネックで猫背で反り腰なんです」とおっしゃいます。

もちろん、実際にそのような姿勢になっている方もいらっしゃるので、

一概に全てが危険だとは言いません。

しかし、安易に「頭が前に出てストレートネック、猫背、反り腰！」

と治療屋の方に言われて、

何度も通っているのにあまり良くならなければ、

少し疑っても良いかもしれません。

施術希望の方へ

アライメントケアセンター HP：https://alignment-care-center.com/
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